
ケルベロスがうちにやってくる時、保護団体の皆さんが一番気にかけていたことは
イヌが脱走してしまうことでした。
なので飼い主ができる脱走対策の中のひとつとして、「紛失防止タグ」の『AirTag』をApple Storeで購入しました。
装着後2年1ヶ月で電池交換をした区切りに、ハイテク苦手なおばちゃん的に使用感をまとめました。

紛失防止タグとは?
紛失防止タグは、”通信機能を備えた小型のデバイスを鍵や財布など、なくして困るものに取り付け、紛失時にスマートフォン(スマホ)のアプリなどと連携して場所を特定する仕組み”です。(日本経済新聞)
飼い主は iPhone ユーザーなので 『AirTag 』を購入しましたが、
AirTag はスマートタグで、 GPS ではないので詳細な位置をずっと追跡はできません。(飼い主も詳しくないので検索してみてください。)
→ 紛失防止タグ解説記事 GPSトラッカーとスマートタグ
→ スマートタグ解説YouTube動画 AnkerとAirTagとTileの違いと向いている人
→ AirTagとは? KDDI トビラ
しかし、通信費用がかからない・長期間使用ができる・屋内や地下でもある程度正しい位置特定ができる
ので、「逃走方向だけでも絞れれば」「保護してくれた人に連絡先を知らせられるかもしれない」と、お守りがわりにつけてみることにしました。

お値段、ケースあれこれ
AirTag は1個 4,980円(税込)です。 4個なら 16,980円 (バリュー価格 !) です。
AppleアカウントとiPhone や iPad などが必要ですが、買ってしまえば月額料金はかかりませんし、ボタン電池で動くので充電も要らないからお手軽。
しかし単体では首輪に取り付けられないので、何かしらケースを買わなければならないです。
純正ケースは1個 2,800円(税込)…。
うーーーむ、意外としますが、本体保護のために純正品にしてみようか…。
購入当時に比較検討したケースは、ワイヤー・カラビナ・クリップの3種類でした。
クリップ式が首輪にスッキリ装着できて使いやすそうだったのですが、夫がワイヤー式を激推ししてきて、結局ワイヤー式を購入しました。
今考えると、クリップ・カラビナ式はワイヤー式に比べると取れる可能性が高そうだし、首輪から『取れないこと』を優先させるとワイヤー式で良かったのかもしれません。
ただこのケース、取り付け・取り外しを六角レンチ(付属品)で行うのでちょっと面倒くさいです。

電池交換のため2年モノOPEN
電池交換の日まで 2年間 24時間つけていましたが、その間ワイヤーが外れることはありませんでした。
そんな頑丈なケースのネジを六角レンチで緩めると、パカッと黒い部分が半分に割れて分解されます。

ケルベロスの首にずっとつけっぱなしだったので、ケースの内側にイヌの毛がたまっていて、開けた時の汚れはちょっとお見せできない(自主規制)ものでしたが、
外側はワイヤーの付け根が錆びて、黒い枠に傷がついた位で、洗うとかなり綺麗になりました。
AirTag 本体は過酷な環境な割に、ケースに守られて綺麗なままだったので、ケースを変えるとあと何年使えるか… ? 行けるとこまで行ってみようと思います。
…ここで重要なことに気づくのですが、
“AirTag のバッテリーはCR2032のコイン型バッテリー(ボタン電池)で、約1年間使用できる”
あれ….???
ワタシ、2年経って交換した…yo
そういえば、私のスマホにペアリングさせて最初の頃は、散歩に出ると「〇〇が手元から離れました」と
お知らせが来てたのが、最近静かになったなーとは思っていたんです。
それでも「持ち物を探す」画面には表示されていて、紛失モードも1ヶ月くらい前まで機能していたので、油断していました。
(初めの頃はAirTagの電池残量が表示されていたのが、アップデートで表示されなくなったようです。私の場合も電池が無くなったら「バッテリー残量低下」の表示が「持ち物を探す」画面に表示されました)
↓

この電池交換のお知らせを見て、今回の AirTag Open に至ったのですが、定期的に「持ち物を探す」画面を開いて確認をしなければならないですね…。反省。
電池交換方法
ボタン電池『CR2032』を用意して、いよいよ電池交換です。
上の写真の「持ち物を探す」ページの「バッテリーを交換する」をタップすると、Appleサポートの交換の手順が表示されます。
ふたの開け方にちょっとコツが要りますが、説明通りにすると問題なく行えました。

↑
開ける時、青い丸部分をグッと押しながら回転させ開けますが、指が滑りやすい人は指サックがあるとやりやすいかも。
閉める時も同じように押しながら閉めますが、白色本体の「凹」と銀色りんごの蓋の「凸」を合わせて、グッと押しつけながら5mmほど回すと閉まります。
蓋を閉じたら、再設定も要らなくてそのまま使用できました☺︎

考察
結論として、AirTag は性能と得られる安心感に比べ、手入れが簡単で管理しやすかったです。
(電池ぎれを放置した話は置いておいてください☺︎🪫)
実際にケルベロスと暮らしてみてはじめて、性格がまったりで行儀がいいことが分かりました。そして幸いなことに外へ飛び出していくタイプではありませんでした。
しかしスナフキンのような放浪癖があったり、突撃しちゃう性格だったなら、月額料金を払ってもガッツリGPSを検討してたと思うので、「AirTag・GPSをワンちゃんにつけてみる」という脱走対策はできるならしていいかなと思います。
人がある程度いるところに住んでおられて「ちょっとつけてみようかな」と思われるなら、AirTag は手軽で手堅くオススメだと思いました。
(体格の小さめのワンちゃんでの場合は、他の軽量のスマートタグがいいかもしれません。)
ケルベロスが保護犬になった経緯・理由は分かりませんが、共同生活3年目にして思うのは
野良で放浪生活を耐えたケルベロスですが、もう一度雨ざらしの野生生活は出来ないんじゃないだろうか?
いや、させたくない。
譲渡時に保護団体の方が何度も繰り返し『脱走注意』をおっしゃって、脱走対策のゲート設置を必須項目にしていた理由が、今になってよくわかるようになりました。
今はもっと進化して、使いやすくなったものもあるかもしれませんが、何かのご参考になれば幸いです。

